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病院での死 Facing Death

禅の僧堂には時を告げたり行事の始まりや終わりを告げるために、木槌で打ち鳴らす木版(もっぱん)というものがある。この木版には以下の言葉が書いてあります。 「生死事大 光陰可惜 無常迅速 時人不待」 "Life & death are of supreme importance. Time passes swiftly and opportunity is lost. Each of us must strive to awaken." 生死の問題は一大事、人生は短いのだから無為に時を過ごさないように、という意味である。 しかし禅堂で教えられなくとも、残念ながら、ほとんど全ての人が生死に直面しなければならない。それも最初に直面するのは、自身の生死ではなく、最も愛する人の生死である。そんなビデオがある。アメリカのPublic Broadcasting Station ( PBS )という放送局が作成した。ビデオは英語だが、肉親を看とった経験がある人であれば、何を言っているか大体理解できるだろう。 Facing Death 死に直面して 病院に入院するとほとんどの人が最終的には治療されて健康になって退院できると期待する。しかし、あるポイントを過ぎてしまうと、医者ができるのは延命治療だけである。しかも。ガンの末期や脳梗塞等、重篤な状態で入院した場合、コミュニケーションがとれなくなり、患者本人のかわりに家族が決断を下さなければならなくなるのだ。 問題を複雑にしているのは、現代の医療をもってすれば、何十年か前であれば救えなかった命でも、さまざまな医療機械によって患者を「生かして」おくことができるのである。しかし家族でも、延命治療を患者自身が望んでいたのか、どのように感じているのか分からない。経済的な負担もある。家族が生死を決定しなければならないのである。

森山老師の提唱(瑞岳院創建時の決意等) 

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2010年10月摂心での森山老師の提唱の音声データです。32年前に何もない所から始めた瑞岳院の創建時の苦労話など、いつもながら楽しい提唱です。 「明日が見えないのは昔から、そこからどのように進んでいくか」「日常生活において、仏の教えをどのように活かすか」がテーマです。 2010年10月摂心の提唱

謹賀新年 FELIZ ANO NOVO NEW YEAR GREETING

 謹賀新年 新しい年を迎え、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。 さて、2011年は瑞岳院禅堂創建30周年の年です。瑞岳院は4月1日からですが、私は2月にブラジルへ渡り、1カ月程度、旧知のチベット仏教グループと合同修練、ブラジル・ポルトアレグレ郊外に建築中の僧堂VilaZenでの摂心、私が以前指導していたポルトアレグレの禅グループでの授戒会等を執り行います。4月に帰国してからは、瑞岳院での月毎の摂心に加え、4月にはドイツから、8月には南米からの修行者グループが来日上山いたします。また、11月中旬には30周年祝賀会が開催されます。 今年の私のキーワードは「初心に帰る」です。忙しい年になりそうですが、30年前の禅堂創建時の気持ちに帰り、道元禅師の教えを広めて行きたいと思っております。瑞岳院で皆様とまたお会いできることを楽しみしています。 合掌 森山大行 FELIZ ANO NOVO Com a chegada do Novo Ano, eu desejo-lhe saude e felicidade de todos do fundo do meu coracao. 2011 e o ano do 30 o aniversario da fundacao do Zendo Zuigakuin. A atividade do Zuigakuin inicia-se no dia 1o de abril, porem, em fevereiro, eu irei ao Brasil e ficarei cerca de um mes, fazendo a pratica conjunta com grupo de budismo tibetano conhecido de longa data, participando de sesshin no Zendo Vila Zen, que esta sendo construido proximo a cidade de Porto Alegre alem da cerimonia de Jyukai na Associacao de Budismo ViaZen onde eu orientava antigamente. Depois do retorno a Zuigakuin, alem do sessh