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9月, 2010の投稿を表示しています

砂防ダム建設工事 Construction of mudslide-control dam

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工事前 Before construction 現在 Present view 瑞岳院龍門近くの渓流に砂防ダムを建設する工事が始まりました。工事は来年3月まで続く予定です。 ダム建設工事に伴い、物資搬出入のための道路が新設されます。新道路は山の神神社近辺から龍門まで伸びるもので、既存の山道と並行した山側斜面に造られることになりました。現在、新道路に沿って木の伐採が始まっています。龍門後方にある木々も伐採され、今までとは違って明るい景色が広がるようになりました。 工事中はトラックや工事関係車両が交通が多くなることが予想されます。上山される皆様は充分お気を付け下さい。日中は工事の音も多少はしますが、夜間や早朝の坐禅時はいつも通りの静けさです。 Construction of a mudslide-control dam on a small river nearby Dragon gates of Zuigakuin started. The construction will continue until March 2011. A new road will be also constructed for transporting supply for the dam construction.  The new road will extend from a vicinity of the shrine of Mountain gods to the Dragon gates in parallel to the existing mountain road on the mountain hill side. Presently, trees on a route of the new road are being cut down. Now, the most of trees behind the Dragon gates are gone, providing new brighter look of the Zuigakuin entrance. It is expected to have more traffic on the mountain road to Zuigakuin during the construction.  Please be

不飲酒戒 Do Not Drink

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瑞岳院参道から見た秋の富士山 不飲酒戒とは、仏教徒が行ってはいけない事柄を定めた 五戒(ごかい) のひとつである。この五戒とは: 不殺生戒(ふせっしょうかい) - 生き物を殺してはいけない。‐Do not kill 不偸盗戒(ふちゅうとうかい) - 他人のものを盗んではいけない。- Do not steal 不邪淫戒(ふじゃいんかい) - 自分の妻(または夫)以外と交わってはいけない。- Do not misuse sex 不妄語戒(ふもうごかい) - うそをついてはいけない。- Do not speak a lie 不飲酒戒(ふおんじゅかい) - 酒を飲んではいけない。- Do not drink intoxicants この五戒については スッタニパータ でも述べられている。スッタニパータは、テラバダ仏教のパーリ経典(いわゆる三蔵法師の三蔵/Tripitaka)の一部に含まれているもので、最古の経典とも言われている。 五戒は、自分だけが守ればよいというのではなく、他人が戒を破ることがないように努力することも必要とされている。五戒を守ることは、単に自身を律するというだけでなく、社会に生きる個人として他人との不要な諍いや揉め事を避け、他に不安を与えないという大きな利益があると説明している( Abhisanda Sutta AN 8.39 )。一方、仏教においては、これらの戒を守らないからといって、厳しい罰が下るというものでは決してない。このような戒を守って生きようと常に自ら努力することで初めて、仏教徒としての確固たる基盤を作り上げることができる。 曹洞宗では在家得度するときに授戒を受ける。三帰戒、三聚浄戒および十重禁戒があり、上記の五戒は十重禁戒の中に含まれている。また、チベット仏教や南伝仏教の僧院で生活するものに対しては、数百の戒律が定められているそうだ。 ところで、日本の寺院は飲酒については寛容であるように思われる。菜食は厳しく守っているのに、判断基準がどの辺にあるのか良く分からない。歴史的、文化的な背景があるのだろうが、現実を目の当たりにすると複雑な心境になる。スッタニパータでは不飲酒戒について以下のように述べている。 A layman who has chosen to practice this Dhamma should

坐禅で重要なのは坐禅以外の所 Important point of Zazen (meditation) is in part other than Zazen

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大分時間が経ってしまいましたが、7月摂心で行われた 森山老師の法話 の第2弾です。 森山老師のお話(その2): 「坐禅の修行で重要なのは坐禅以外の所である。坐禅の修行で坐禅を行うのはもちろんであるが、坐禅だけを立派にやればよいというものではない。坐禅以外の食事の取り方、経の読み方、歩き方、話し方、日常生活における行動全てにおいても、仏教徒として行うべき行動をとらなければならない。弁道法では、僧堂の集団生活における生活行動の全てについてルールを示している。これをヒントにして、各自の日常生活においても、どのように生活すべきかを考えてほしい。」 一般の社会では、一人一人に対していくつかの役割が与えられている。例えば、中年の男性であれば、勤務先では上司であり部下であり、家庭では夫であり父親である。さらに、自身の親に対しては子供であると同時に兄弟に対しては兄や弟となる。仏教の修行は、これらの一人一人に与えられた役割をすべて果たした後に行われることが理想であり、これらの全ての役割から離れたところに存在する一個人自身を深めるのが仏教の修行である。そのようなすべてのしがらみから離れた個人を深めることができれば、社会や家庭での役割もより円滑に果たすことができるはずである。 This is the second part of the article regarding on Moriyama Roshi's talk during July Sesshin. It has been a long time since the last time I posted the first part . In Sesshin Moriyama Roshi also said, "The important point of Zazen (sitting meditation) is in part other than Zazen. Of course it is important to do Zazen when you practice Zazen.  However, it doesn't mean all you have to do is good Zazen. In addition to Zazen, you also have to do wel